インナーマッスルの代表が大腰筋

 

このように説明すると、みなさんもなんとなくおわかりになるでしょうが、人間の体はとても複雑な構造になっています。多くの筋肉が存在していて、どこがインナーマッスルで、どこからがアウターマッスルなのか、と言った、きちんとした線引きはできないのです。

ですから、ご説明したように、皮膚の近く、関節の間、その中間と、だいたいの場所を示し、そのあたりにある筋肉としか説明のしようがありません。「インナーマッスルはここ!」と指定できませんので、だいたいの場所しか想像が付かないと言うことになります。

ですが、インナーマッスルを鍛えたい方にとって、どの部分がそうなのか明確にわからないと、エクササイズしていてもなんだか、目的がつかめませんよね。このような場合、どこの筋肉がインナーマッスルであるか、筋肉の名称でわかっていると良いかもしれません。筋肉の名前を聞いたら、ピンと来るかたもいらっしゃるかもしれませんね。

 

みなさん、大腰筋(だいようきん)って聞いたことがありませんか?背骨と両足を結んでいる、とても重要な筋肉のひとつです。これが衰えると、足が上がりにくくなり、思うように歩けなくなります。また、この筋肉が減ると代謝が悪くなり、結果、肥満になるとも言われています。

 

そして骨盤が下がってきて、内臓を圧迫したり、血行不良を引き起こしたり、いろいろな病気の元となってしまうのです。それほど大事な筋肉と言えるでしょう。この大腰筋が、インナーマッスルと呼ばれるいくつかの筋肉の中で、代表的なものです。ウォーキングだけでは鍛えられない筋肉のため、エクササイズも必要となってきます。